日
アパレル業界人必読の本です。
アパレル業界の課題と方向性について、とてもわかりやすくまとめた良書です。
2030年のアパレル業界の未来を詳しく解説しています。
アパレル業界で、いま何が起こっているのか
「服が売れない」は本当か?
2017年国内衣料品の市場規模は9兆7500億円で前年比1.1%の微増 。
「ファッションに対する熱が、市場からなくなってしまったわけではない。服は売れているところでは売れているのだ」(「はじめに」より)
「勝ち組アパレル」と「負け組アパレル」に広がる格差
・市場の構造変化…国内アパレル企業の主戦場は、ECや二次流通市場へ。
・勝ち組企業の世代交代…百貨店アパレルや量販店アパレルから客足が遠のく中、市場の構造変化に対応し、ECやファストファッションに力を入れて成長する企業も。
・勝ち組はIT,システムへの投資を積極的にしている
これから10年でいったいアパレル業界では何が起こるのか?
アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮されています。
デジタル化は「本質的」にアパレル業界をどう変えるのか?
・お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「D to C」ビジネスモデルが増える
・「売り手と買い手の情報格差」がなくなり、業界人の地位と仕事が奪われる
・「ただ着るだけの衣服」から進化する
・服づくりのデザインプロセスもデジタル化する…etc.
海外の最先端事例を含め、2030年の国内アパレル産業を予測するヒントとなるデジタル化の流れを、豊富な事例とともに解説。
デジタル化がアパレルにどの様な影響を及ぼすのか、海外の最新事例も交えながら説明しておりアパレルの未来に一消費者としてワクワクさせられる。しかしその反面、日本企業の今後について不安も覚えます。
本書で述べられている消費者のライフスタイルの変化や業界の川上〜川下の動きなど、大局的な視点での考察は、アパレル業界だけでなく他業界にも当てはまるであろう。
2030年に勝ち残る企業の条件とは?
今後の10年間でアパレル業界はどう変化するのか、その中でアパレル産業は何をすべきなのか。
アパレル市場を「トレンド」「ラグジュアリー」「マスボリューム」の3つに分けて詳細に考察。
アパレル業界の人にとってたいへん学びのある一冊でした。ぜひおすすめしたい。