ファッションデザイナーであるステラ・マッカートニー
1971年生まれ、イギリス出身のファッションデザイナーであるステラ・マッカートニーによって創設されたブランド。厳格なベジタリアンであり、ファーやレザーを一切使用せず環境に配慮するエシカル・ファッションでも知られている。
ブランドの信念
「責任を持ち、誠実であり、現代的な会社である」ということ。テーラリング技術とフェミニンなラインが融合したデザインは、デザイナーである彼女のアイデンティティとなる“真の強い現代女性”を表現する。
アディダス(ADIDAS)とパートナーシップ
また2004年には有名スポーツブランドであるアディダス(ADIDAS)とパートナーシップを結び、スポーツ業界にも参入。2012年に行われた夏季オリンピックでは、パラリンピックを含む全競技のウェアをデザインした。第一線で活躍しているファッションデザイナーが両オリンピックを担当するのは五輪の歴史上初めてのこと。
父は元ビートルズのポール・マッカートニー
プライベートでは、2003年に結婚。彼女の母親が着たウエディングドレスを、自身の式で着用した。父は元ビートルズのポール・マッカートニー、母はフォトグラファーのリンダ・マッカートニー。
サスティナブルのムーブメントの推進者
環境を考慮したファッション・ライフスタイル、いわゆるサステナブルな世界の選択は、日本よりもヨーロッパにおいての方が個人レベルで進んでいる。
そして、そのような持続可能なファッションの将来を促進するデザイナーを代表するその一人はステラ・マッカトニーだろう。
彼女のブランドは完全にベジタリアンで、ロンドンの旗艦店は店舗全体にリサイクルとアップサイクルしたものを使用しているというこだわりぶりだ。例えば、オフィスで出た紙くずをパピエマシェの壁のパネルにしたり、前のコレクションで使ったフェイクファーをエレベーターに敷いたりなど。
また、マッカートニーは先頃、各ブランドが総合的に自分たちのサプライチェーンを見て、環境に影響を及ぼす原材料の製造過程はどこかを区別できるシステムを提供すべく、グーグルとチームを組んだ。
世界の廃水量の20%、二酸化炭素排出量の10%はファッション産業が原因であり、そのほとんどは製造過程の第一段階で起こっている。そのため、その新しいスキームによって、各ブランドのサプライチェーンの“見える化”を高め、よりサステナブルに原材料や製造過程を選ぶというアクションがとりやすくなることが期待されている。
「ステラ マッカートニー」がLVMHの新パートナーに
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMHグループ)と「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」は、新たなパートナーシップを締結することに合意した。詳細は2019年9月に発表する予定。
LVMHグループは今回の契約でサステナブルかつエシカルなラグジュアリーファッションへの長期的なコミットメントを掲げており、デザイナーのステラ・マッカートニーは、同グループのサステナビリティにおけるスペシャルアドバイザーになる。