フリマアプリという巨大市場の形成
この3年、フリマアプリを介する個人間取引は急成長をとげた。
フリマアプリとは
フリマアプリとは、不要になった服やカバンなどを個人間で売買できるスマホ向けのアプリのことである。日本でフリマアプリが最初に登場したのは、2012年のことだ。
メルカリの参入
その後、大手企業の参入で利用者が拡大した。
そして2013年にメルカリがリリースされた。
フリマアプリのシステム
スマホのカメラ機能を使い、商品を撮影、文章の制作、あとは投稿するだけでお手軽に出品でき、出品手数料は売買代金から相殺されるシステムとなっていて、手数料がかからない仕組みとなっている。
ネット上での個人間取引であるために、初心者は詐欺の心配をするが、エスクローサービス(取引の安全性を保障する仲介サービス)というシステムが導入されており、安全性は高い。
これは商品代金を一旦サービス側が受取、商品の受け取りを確認してから代金が出品者に支払われるというシステムだ。取引成立時のみに手数料が発生するのが一般的で、個人間取引のため消費税は原則不要だ。
メルカリとヤフオクの違い
メルカリとヤフオクの仕組みの違い
よく同じネット上の個人間取引のネットオークション「ヤフオク」と比較されるが、双方の大きな相違点は価格決定方法にある。ネットオークションのヤフオクはその名の通りオークションによって落札価格が決定するが、フリマアプリのメルカリは売り手が予め価格を決めて出品販売する。
フリマアプリの市場規模
経済産業省の調査によると、2018年の1年間のフリマアプリの市場規模の推計は6392億円(昨対比32.2%)となる。上述の通り、フリマアプリが登場したのが、2012年であることから、わずか6年で巨大市場が形成されたことになる。
フリマアプリ業界最大手のメルカリにおけるカテゴリー別の市場規模構成比をみるとトップがレディースで25%、メンズも18%と高い。
ファッション業界にせまるフリマアプリの台頭まとめ
ファッション市場規模は減少傾向にある中、二次流通が急成長していることになる。ファッション業界でも量販店、専門店、個別メーカー、ブランドレベルなど、その影響を受けている先は多いだろう。